福祉施設介護員として働いている人の男女比は圧倒的に女性が多いのが現状であり、男性にとっては職場で居場所を見つけづらくなることがよくあります。現場によっては九割程度が女性ということもあって、一人や二人しか男性職員がいないこともあるのが実情です。
何となく居づらいと思ってしまってからでもまだ改善できることはあります。積極的に男性の特徴を生かして自ら居場所を作っていくことが重要です。一般的な男女の違いに着目すると頼りにしてくれる人が増えていきます。力強さは男性に求められていることであり、車椅子に利用者を乗せたり、身体を起こしたりする場面で積極的に周りをサポートしていくと、魅力のあるスタッフとして認めてもらえるようになるのが一般的です。
また、感情的になりにくくて客観的な判断をするのに優れている傾向があるのも男性の特徴として覚えておくと良いでしょう。トラブルが発生したときに、客観的な視点から状況を判断して説明して対処するのに長けていることはよくあります。福祉施設介護員同士あるいは福祉施設介護員と利用者の間でトラブルが起こったときに積極的に仲裁に入るようにするのは大切です。
この観点から管理職に向いていることが多いのも特徴であり、昇進をするために資格の取得に励むのも良い対策になります。管理職の地位があれば職場からも受け入れてもらいやすく、居場所に困っていた人も確かな立場を得ることが可能です。